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新入社員の6割以上が人並みを求めている!新入社員意識調査が発表

2019/08/30

公益財団法人日本生産性本部が昭和44年から毎春実施している『新入社員意識調査(有効回答数1,792人)』が公表されています。

若い従業員たちが仕事をどのように考え、どんな風に仕事を通じて自己実現していきたいか、厳しい時代を勝ち抜いてきた少し年の離れた上司が見れば憤慨するかもしれませんが、個人へのアンケート調査につきこの内容がおおむね大半の意見と素直に受け入れることもまた愛される上司となるためには必要です。毎日晩酌に付き合ってくれている可愛い部下や、熱心に仕事に取り組んでいる新入社員たちも、心の中で思うことは私たちの想像とは別にあるかもしれません。本当のところは決して話してはくれませんが、若者たちがどのように考えているかを知る大変貴重な調査結果です。部下や新入社員を迎えた各事業主様や管理職者の方々にとって大変有意義なものですので見て損はありません。ショックを受けるかもしれませんが、勇気を出して覗いていきましょう。

注目は、「働き方は人並みで十分」と回答した人が前年度から1.9ポイント増えて63.5%となり過去最高を更新したことがわかりました。一方で、『人並み以上に働きたい』は2.3ポイント減の29.0%で過去最低を更新し、両回答の差は過去最高に開きました。

人並み』か『人並み以上』か

働く目的アンケート

1位:楽しい生活をしたい・・・39.6%(2年連続微減も最多理由)

仕事か私生活か

両立を除き、私生活が17.0%、仕事が6.0%と、差が一気に拡大

デートか残業か

残業派63.7%(昨年68.5%)/デート派36.0%(昨年30.9%)

若いうちは進んで苦労すべきか

好んで苦労することは無い37.3%(昨年34.1%)/苦労すべきだ43.2%(差の縮小は過去最高)

会社の選択理由

☑自分の能力、個性が生かせる・・・29.6%

☑仕事が面白いから・・・18.4%

☑技術が覚えられるから・・・13.1%

『会社の将来性』は長期にわたって減少傾向が続き、調査コメントによると、「中長期的には、職場に寄らば大樹的な期待を持つ傾向が退潮し、自らの技術や能力、あるいは職種への適正に関心がもたれる時代へ変化している。」としています。

就労意識ランキング(4段階上位「そう思う」と「ややそう思う」を合わせた割合)

1位:社会や人から感謝される仕事がしたい(93.9%)

2位:仕事を通じて人間関係を広げていきたい(92.5%)

3位:ワークライフバランスに積極的に取り組む職場で働きたい(91.8%)

4位:どこでも通用する専門技術を身に着けたい(90.4%)

5位:高い役職に就くために少々の苦労はしても頑張る(81.5%)

6位:これからの時代は終身雇用ではないので、会社に甘える生活はできない(78.2%)

7位:仕事を生きがいとしたい(70.3%)

8位:仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる(65.8%)

9位:できれば地元(自宅から通える所)で働きたい(60.4%)

10位:職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る(49.4%)

うち変化の大きかった項目

✅職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る…+14.3 ポイント(10位)

✅仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない 42.3%…+ 9.6 ポイント(12位)

✅職場の同僚、上司、部下などとは勤務時間以外はつきあいたくない 30.1%…+ 8.9 ポイント(15位)

✅面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない 42.3%…-12.9 ポイント(13位)

生活価値観ランキング

1位:他人にはどう思われようとも、自分らしく生きたい(84.5%)

2位:自分はいい時代に生まれたと思う(83.6%)

3位:人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけることは大切なことだ(83.2%)

4位:将来の幸福のために、今は我慢が必要だ(78.5%)

5位:明るい気持ちで積極的に行動すればたいていのことは達成できる(78.2%)

6位:少し無理だと思われるくらいの目標を立てた方が頑張れる(66.8%)

7位:たとえ経済的には恵まれなくても、気ままに楽しく暮らす方がいい(63.2%)

8位:企業は経済的な利益よりも、環境保全を優先するべきだ(63.2%)

9位:冒険をして大きな失敗をするよりも、堅実な生き方をする方がいい(60.8%)

10位:世の中は、いろいろな面で、今よりもよくなっていくだろう(59.3%)

上記うち特に変化の大きかった項目

✅あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい48.0% …-14.9 ポイント(13位)

✅人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけることは大切なことだ …- 8.1 ポイント(3位)

社長志向も専門職志向も過去最低

どのポストまで昇進したいかの問いには、『専門職(スペシャリスト)』と回答したのは17.3%、『どうでもよい』が16.0%

女性では「役職に就きたくない(14.0%)+どうでもよい(19.0%)」で回答の1/3を占めている。

おわりに

日本生産性本部の統計調査は歴史が古く今回で51回目となり、今の現役世代と現代の意識変化が比較できる大変面白い調査で公表の待ち遠しい大変人気のある実地調査です。時代を遡れば自分を育てた上司たちがどのような意識で仕事し、私たちをどのように見ていたか想いを馳せることができますし、ちょうど今から社会人として経験を重ねていく世代の意識についても同じように違いを一考するきっかけとなります。猛烈に働いていた時代を経験した世代には理解しがたいかもしれない現代の若者の思考ですが、結局のところはいつの時代も、私たち社会で働く個々人が世代差による価値観を理解し、受け入れ、共に豊かな社会を追求する集団となる意識変革のきっかけは、考え方の違いを知ることがスタートです。働き方改革やワークライフバランス、ダブルワークやフリーランスなど、豊かさの象徴でもある『働き方の選択』を後々の世代にもバトンを渡すことができるように、制度を作る側の先輩方は現代に合わせた制度設計や見直すことが大切です。

職場の人とは勤務時間以外は付き合いたくない30%に、晩酌してくれる部下も含まれているかもしれません。数を減らしましょう。

 

《出典》公益財団法人日本生産性本部(新入社員意識調査)

調査期間:2019.3.11~2019.4.26

調査結果発表日:2019.6.27

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