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令和2年度の助成金はどうなる?厚生労働省予算概算要求関係が公表

2019/11/17

厚生労働省から『令和2年度厚生労働省所轄概算要求関係』の資料が公表されています。

概算要求の一般会計総額は32兆6,234億円と前年度から6,593億円増加し過去最大額を計上しています。

重点要求については次の通り、

団塊ジュニア世代が高齢者となり現役世代の減少が進む2040年頃を見据え、誰もがより長く元気に活躍でき安心して暮らすことができるよう、人生100年時代に対応した全世代型社会保障の構築に取り組むとともに、成長と分配の好循環の拡大を図るため、以下を柱として重点的な要求を行う。

3つの柱

1.多様な就労・社会参加の促進

2.健康寿命延伸等に向けた保険・医療・介護の充実

3.安全・安心な暮らしの確保等

さて、気になる令和2年度の助成金の新設・拡充ですが、重点要求では以下のポイントを強調されています。()内は前年度。

☑働き方改革の推進による誰もが働きやすい職場づくり

  • 長時間労働の是正や安全で健康に働くことができる職場づくり:359億円(309億円)

→時間外労働削減、勤務間インターバル導入、年次有給休暇取得促進等に取り組む中小企業等及び事業主団体への助成金の拡充

→高齢者の特性に配慮した安全衛生確保対策を行う企業への助成金の創設

  • 最低賃金・賃金引上げに向けた生産性向上等の推進、同一労働同一賃金など雇用形態に関わらない公正な待遇の確保:1,449億円(1,223億円)

→最低賃金・賃金引上げに向けた生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者への助成金の拡充

→生産性向上に資する設備投資等により雇用管理改善を図る中小企業等への助成金による支援

→非正規雇用労働者の正社員化・処遇改善を行う企業への助成金による支援

  • 柔軟な働き方がしやすい環境整備:6.4億円(4.9億円)
  • 総合的なハラスメント対策の推進:45億円(40億円)
  • 治療と仕事の両立支援:35億円(32億円)

☑多様な人材の活躍促進

  • 高齢者の就労・社会参加の促進:313億円(289億円)

→65歳超の継続雇用延長等に向けた環境整備や中途採用拡大を行う企業への助成

  • 就職氷河期世代活躍支援プランの実施:653億円(489億円)

→就職氷河期世代の失業者等を正社員で雇い入れた企業への助成金の拡充

  • 女性活躍の推進:222億円(172億円)

→男性の育児参画促進セミナー、男性の育休等の取得促進を図る企業への助成金の拡充

  • 障害者の就労促進:177億円(173億円)
  • 外国人材受入れの環境整備:125億円(108億円)

☑人材育成の強化と人材確保対策の促進

  • 高齢期も見据えたキャリア形成支援の推進:1,734億円(1,204億円)
  • 人材確保対策の総合的な推進:421億円(376億円)

社会保障・働き方改革の新たな局面への対応では、

①70歳までの就業機会の確保

②就職氷河期世代の活躍支援

③中途採用の拡大

④地域共生・地域の支えあい

がピックアップされており、今回は政府が力を入れる30代半ばから40代半ばの非正規雇用労働者や引きこもり状態の、いわゆる『就職氷河期世代』への支援策や高齢者の支援、同一労働同一賃金の推進に大きな予算を割いていることから、新設・拡充される助成金については引き続き、『多様な人材が活躍できる職場環境の形成』といった社会的問題解決を中心として助成金要件が練られると思われます。

淡い期待を寄せていたハラスメントに関する助成金は今のところ予定されていないようですが、既に定着しているキャリアアップ助成金各コースや、時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)は来年度も実施されるとみて間違いなさそうです。

建設事業主等に対する助成金の拡充と上乗せ

今回の概算要求と併せて厚生労働省は国土交通省と引き続き連携して、人材不足が特に深刻な建設事業主に対する助成金の拡充や上乗せ支給によって取り組みを支援することとしています。

✅人材確保

  • 建設事業主等に対する助成金による支援:62.6億円(59億円)

→雇用管理改善や人材育成に取り組む中小建設事業主等に経費や賃金の一部を助成する。

→人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)について、賃金テーブルを年間2%以上かつ5万円以上の引上げを適用した場合に助成する

✅人材育成

  • 中小建設事業主等への支援:6.3億円(9.4億円)

→企業単独・グループ企業単位当で行う実習と座学を組み合わせた訓練等を実施した場合に助成する。

✅魅力ある職場づくりの推進

  • 働き方改革推進支援助成金(仮称)による支援【一部新設】:72.9億円(62.6億円)

→時間外労働の上限規制等に円滑に対応するため、生産性を高めながら労働時間の短縮等に取り組む場合において中小企業や傘下企業を支援する事業主団体に対する助成を行う。

おわりに

目玉となる助成金は令和2年度もキャリアアップ助成金の各コースと時間外労働等改善助成金となりそうですが、新設助成金は直前に発表されることもあるため注意が必要です。詳細については来年春ごろに公表されるため、公表され次第随時アップしてまいります。

 

(令和2年度厚生労働省予算概算請求の概要:厚生労働省リンク)

https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20syokan/

 

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