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【2025年対応版】“怒りの構造”を理解するアンガーマネジメント+安全指導研修

2025/10/15

― 感情をコントロールし、安全・信頼を守るリーダーへ ―
(社労士監修/パワハラ防止法・安全衛生法・再発防止教育対応)


はじめに|怒りを放置すると、企業に「目に見えない損失」が生まれる

職場での叱責、声を荒げた注意、ため息や無言の圧力――。
これらは、当人には“些細なこと”でも、受け手や周囲の心理には深刻な影響を与えます。

実際に、怒りや感情的対応を放置した結果、企業には次のような損害が生じています。

  • 離職・休職コストの増加(採用・教育コストが数百万円規模に)

  • 職場風土の悪化による生産性低下(心理的安全性の欠如)

  • SNS・口コミによる風評被害・ブランド毀損

  • 行政指導・裁判リスク(パワハラ防止法第30条の2違反に基づく企業責任)

怒りの感情そのものは人間として自然なものです。
問題は、「どのように出すか」「どのように制御するか」。

本研修では、単に“怒らない”のではなく、怒りの構造を理解し、職場を守る伝え方を習得することを目的としています。


事例で見る|「怒り」が企業トラブルを引き起こしたケース

怒りによるトラブルは、実際に企業にどのような影響を与えるのでしょうか。
以下は、裁判や労災で問題となった代表的なケースです。

【事例1】怒鳴り声によるパワハラ認定(東京地裁・2021年)

上司が「なんでこんなこともできないんだ!」と繰り返し怒鳴った結果、
部下が精神的に不調となり、休職・退職。裁判では、上司の発言が“人格を否定する叱責”と認定され、
企業に損害賠償命令(約220万円)が下された。

▶ 指導意図があっても「怒鳴る」「威圧する」はハラスメントに該当することがある。


【事例2】無言の圧力・不機嫌対応による損害(大阪地裁・2020年)

管理職が部下のミスに対して「無視」「ため息」「冷たい態度」を繰り返した結果、
被害者が「職場に居づらい」と感じうつ病を発症。
会社の安全配慮義務違反が認められた(約180万円の損害賠償)。

▶ 「怒鳴る」だけがハラスメントではない。“不機嫌”も職場リスクになる。


【事例3】現場での安全指導中の暴言(労災認定・建設業)

安全大会後、現場監督がミスを叱責し「お前なんかいらん」と発言。
作業員が強いストレスを受け精神疾患を発症。労災として認定され、
企業には再発防止措置と安全教育の実施が指導された。

▶ 「安全指導」は正しく伝えれば保護になるが、怒りを伴うと“加害行為”に転じるリスクがある。


研修のねらい

  • 感情の構造を理解し、怒りに振り回されない「理性的な指導力」を育成する

  • 「叱る」と「怒鳴る」「威圧する」を明確に区別できるようになる

  • 安全指導・品質指導を冷静に伝える“実践言語”を身につける

  • ハラスメント防止法および安全衛生法に基づく法令上の再発防止教育として位置づける


本研修の特徴

特徴 内容
怒りの構造を理解する 感情のメカニズムを「怒りの氷山モデル」「トリガー構造」で視覚的に整理。怒りの根底にある“不安・焦り・期待”を理解します。
法令と判例に基づく解説 パワハラ防止法、労働契約法第5条、安全衛生法第69条を根拠に、感情暴発の法的リスクを学習。最新の裁判事例を紹介。
現場シミュレーション 建設・製造・医療・介護など、感情が高ぶりやすい場面を再現し、冷静な伝達技術を体得。
アンガーマネジメント実践ワーク 「自分の怒りパターン」を見える化し、職場で再現しないためのセルフモニタリングを実践。
再発防止教育にも活用可 ハラスメント事案後の「再教育」「再配置時研修」としても活用できる実務型内容。

カリキュラム例(90分~120分構成の例)

時間 内容
第一部 導入:「怒りを抑える」ではなく「怒りを理解する」へ
第二部 感情のメカニズム理解:「怒りの構造」図解ワーク(氷山モデル)
第三部 ケーススタディ:怒鳴り・ため息・威圧的態度による裁判事例解説
第四部 現場シミュレーション:安全指導・叱責・報告対応の場面再現
第五部 アンガーマネジメント実践:怒りのトリガーを分析し制御する方法
第六部 チーム演習:「冷静な伝え方」「感情を言語化する」練習
おわりに まとめ・セルフモニタリングチェックリスト作成

対象

  • 管理職・監督職・現場リーダー

  • 建設業・製造業・医療・介護・物流・教育など、安全・品質指導が必要な職場

  • 懲戒後の再発防止教育/安全大会・職長教育/人事・労務担当者


実施形式

  • 対面/オンライン(Zoom・Teams対応)

  • 90分~3時間でカスタマイズ可

  • 推奨参加人数:10〜50名


監修・講師

RESUS社会保険労務士事務所 代表 社会保険労務士 山田雅人
(安全衛生・ハラスメント防止・職場マネジメント研修を専門とし、企業・自治体・大学など200社以上で登壇)


料金の目安

  • 90分版:77,000(税込)~

  • 120分版:110,000円(税込)~

※出張費別途/テキストPDF・怒りの構造シート・修了証含む


よくある導入目的

  • 現場のリーダーが感情的で職場で私語がほとんどなく雰囲気が悪い。

  • 新入社員が1年以内に退職する
  • 「安全指導」が「叱責」と受け取られトラブルになったことがある

  • “指導方法に困っている”管理職者がいる

  • ハラスメント再発防止教育を実践的に実施したい

  • 「不機嫌・無視」など“静かな怒り”への対策を取り入れたい


FAQ(よくある質問)

Q1. 一般的なアンガーマネジメント研修との違いは?
A. 心理学的な理論に加え、社労士監修による法令・判例・企業実務の視点を組み合わせています。
「怒りの理解」と「職場でのリスク防止」を両立させる設計です。

Q2. ハラスメント防止法や労基署対応にも使えますか?
A. はい。パワハラ防止法第30条の2・安全衛生法第69条に基づく教育義務に対応しており、行政指導・社内再発防止教育にも正式に位置づけられます。

Q3. 再発防止研修として活用できますか?
A. 可能です。懲戒・注意処分後の個別指導、再配置前教育としても多数の実績があります。

Q4. どの業種に向いていますか?
A. 製造・建設・医療・介護など「感情と安全が隣り合う」業界で特に有効です。
現場指導・安全大会・管理職研修など幅広く対応できます。

Q5. オンライン実施は可能ですか?
A. 可能です。対面に比べて臨場感はやや低下しますが、双方向型の投票・チャット共有などを組み込み、効果に差が出ないよう工夫しています。


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怒りを「我慢」ではなく「理解」で乗り越える。
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