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【2025年版】中小企業のためのAI導入チェックリスト30項目 ― 導入前・導入後に絶対押さえるべきポイントを専門家が体系化 ―
2025/11/10

監修:RESUS社会保険労務士事務所 山田雅人(業務効率化コンサルタント/AI実務アドバイザー)
1. はじめに|AI導入は「大企業だけの話」ではありません
AIは大企業よりも 事務担当者が少なく、多能工が必要な中小企業こそ効果を発揮します。
ただし、闇雲に使うと「誤った回答の利用」「情報漏えい」などのリスクもあります。
そこで本ページでは、中小企業がAI導入前・導入後に必ず確認すべき30項目を体系化しました。
このチェックリストを使えば、
・何から始めればいいのか
・どこに気をつけるべきか
・どの業務にAIが向いているか
が一目で分かります。
2. AI導入チェックリスト(30項目)
【A】導入前チェック(基礎の8項目)
1. AIを導入する目的を明確にしている
(例:業務効率化、人手不足対策、文書品質の統一、ミス削減、時間短縮)
2. 人が時間を取られている業務を棚卸している
(文書作成・点検・計算・FAQ対応など)
3. 属人化している業務を洗い出している
「担当者が辞めると何も分からない」状態を可視化する。
4. AIで置き換えられる業務・置き換えられない業務を分類している
・AI向き:文書作成/整理/論点抽出/計算式
・AI不向き:最終判断/人事評価/法令判断の確定など
5. 個人情報・機密情報の取り扱いルールを決めている
(入力してよい情報/入力禁止情報の区分け)
6. 情報セキュリティポリシーが会社内で共有されている
AIを使う前提として、最低限の情報管理は必須。
7. 商用AIの「学習禁止設定」を理解している
(※外部に学習されない、社内専用にできる設定)
8. AI導入の責任者(推進担当)を決めている
全員にやらせるのではなく、窓口を一つつくる。
【B】業務洗い出しチェック(実務の7項目)
9. 文書作成業務のどこに時間がかかっているか把握している
(見積書/案内文/マニュアル/契約書の草案 など)
10. 点検・校正作業の負荷を把握している
(誤字脱字・表現ゆれ・論理矛盾など)
11. Excelの式作成・集計時間を把握している
(売上集計/勤怠集計/シフト作成/予算管理)
12. マニュアル・手順書の整備状況を把握している
散らばっている文書を整理し、AIに統合させる準備。
13. FAQ(よくある質問)が社内に蓄積されているか
AIを使えば自動で整理可能。
14. 顧客対応の属人化状況を把握している
(メール回答/クレーム応対文の統一など)
15. 営業資料や提案書の作成フローを整理しているか
(AIに初稿を作らせるだけで負荷が激減)
【C】AI運用ルールチェック(安全の8項目)
16. AIに入力してよい情報/ダメな情報を会社で明確化している
(個人情報、取引先名、機密情報は原則NG)
17. 生成AIへの指示(プロンプト)の基本形を社内で共有している
例:「目的」「相手」「形式」「注意点」をセットで伝える。
18. 重要文書はAIに作らせず、あくまで“初稿のみ”にしている
特に法務・税務・労務は必ず専門家チェック。
※AIは制度改正・通達・行政解釈の反映が遅れる場合があるため、特に法務・税務・労務分野では最新の一次情報で確認するルールが不可欠。
19. AIの回答は必ず人間が点検するルールがある
妄信を防ぎ、誤情報リスクをゼロに近づける。
20. 文書の版管理・履歴管理の方法を決めている
AI編集でバージョンが混在しないように。
21. 社内教育(AI研修)を実施している
最低限、全員が「安全に使える」状態にする。
22. トライアル(小規模導入)の期間を設定している
いきなり全社導入しない。
23. トラブル発生時の担当者・報告ルートを決めている
情報漏えいや誤情報対応の“報告ライン”を設定。
【D】導入後の効果測定チェック(改善の7項目)
24. AI利用前と利用後の作業時間を比較している
(例:文書作成1時間→15分へ)
25. ミスの減少率を測定している
(誤字脱字、数値ミス、抜け漏れの減少)
26. 文書品質(読みやすさ・統一感)が改善したか確認している
AI校正が効果を発揮する部分。
27. 社員の負荷・ストレスの変化を把握している
時間が浮けば、本来業務に集中できる。
28. 顧客対応スピードが改善したか
営業メール・問い合わせ回答などの即応性が向上しているか。
29. AIで生まれた“空いた時間”の活用方針を決めている
(営業活動・顧客フォロー・教育・改善活動)
30. 新しい業務・サービス開発にAIを活用している
AIは「改善」だけでなく、「新規創出」にも強い。
3. チェックリストの使い方
・導入前:A~Cを確認
・導入後:Dを定期チェック
・1年に1回は全体診断する
これだけで、AI導入の失敗をほぼ防げます。
4. AI導入で困ったら専門家に相談を
チェックをしてみて、
・何から始めればいいか分からない
・どの業務がAI向きか判断できない
・社内ルールづくりに自信がない
という場合には、当事務所で次のサポートが可能です。
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✅ 社内AIガイドライン策定
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