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【2025年対応版】求人広告費の最適化・採用ROI改善の考え方|中小企業が成果を最大化する実践法

2025/10/30

(監修:RESUS社会保険労務士事務所/採用・人事戦略チーム)


はじめに|「出せば来る」時代は終わった

「Indeedに出しても応募が来ない」
「求人ボックスに広告を出したのにクリック単価ばかり上がる」
「広告費をかけても、採用してすぐ辞めてしまう」

こうした悩みは、いまや中小企業の共通課題です。
クリック課金型求人広告(PPC型)が主流になったことで、採用コストは上昇傾向にあります。

しかし、応募者が増えても「採用」や「定着」につながらなければ、それは“費用対効果の悪い投資”になってしまいます。

本ページでは、プロ目線での求人広告費の最適化(コスト削減)と採用ROI(投資対効果)改善の考え方を、実例を交えてわかりやすく解説します。


採用ROIとは?|投資対効果の正しい捉え方

ROIとは「Return On Investment(投資対効果)」の略です。採用分野では次のように考えます。

項目 内容
投資(コスト) 広告費・外注費・採用担当の人件費
成果(リターン) 採用人数・定着期間・業績貢献度
計算式 ROI =(採用成果 − 採用コスト) ÷ 採用コスト

つまり、ROIを高めるとは「安く採る」ことではなく、「採って続く人を増やす」こと。

応募数やクリック数だけを追っても、採用ROIは上がりません。


中小企業が1名採用する際の広告費めやす(2025年時点)

RESUSが複数業界で支援しているデータから見ると、正社員1名を採用するための広告費の平均相場(2025年現在)は以下の通りです。下記は、RESUSが支援する各業界の「採用単価(1名あたり)」の実績をもとにした参考値です。

業種 採用単価(1名あたり広告費) 備考
飲食・サービス業 約18〜25万円 応募単価5,000〜9,000円/採用率2〜3%
介護・福祉業界 約20〜30万円 求人ボックス・カイゴジョブ併用
製造・物流業 約25〜35万円 期間工・倉庫職などは広告単価高め
事務・総合職(一般企業) 約30〜45万円 応募倍率が高く、クリック単価も上昇傾向
専門職(社労士・税理士補助など) 約40〜60万円 専門求人サイト or Indeed指名検索が中心

つまり「広告費10万円で1名採用」は、もはや非現実的。中小企業では、採用単価20〜40万円が標準的ラインといえます。


よくある「広告費のムダ遣い」5パターン

以下のようなケースでは、広告費をかけても成果が出にくくなります。

  1. 媒体任せでPDCAが回っていない
     → クリック単価は分かっても、「応募単価」「採用単価」を算出していない。

  2. 過去原稿を流用している
     → 前回の求人内容をほぼコピー。検証ができない。

  3. Indeed・求人ボックス・自社採用ページが分断運用
     → 一貫したタイトル設計やスニペット最適化がされていない。

  4. 採用できてもすぐ離職してROIがマイナス
     → 採用後フォローや面談制度を軽視。

  5. 代理店任せで“数字が見えない”状態
     → 社内でクリック率・応募率・定着率を把握していない。

▶Indeed・求人ボックスで成果を出す求人広告の書き方|クリック率と応募率を高める完全マニュアル


ROIを改善する3つの戦略

戦略 内容 改善効果
① データ化 媒体ごとに「応募単価」「採用単価」「定着単価」を算出 コストの優先順位を明確化
② コンテンツ改善 タイトル・スニペット・職場写真・紹介文の最適化 クリック率・応募率の上昇
③ 導線の統合 自社採用ページ→応募フォーム→面接→内定までを一本化 離脱率低下・CVR改善

広告費最適化の5ステップ

  1. 媒体別に出稿実績を一覧化(3か月単位)

  2. クリック単価・応募単価・採用単価を算出

  3. 採用後3か月以内の離職率を確認(定着単価を算出)

  4. ROIスコアを算出し、費用対効果の高い媒体を選定

  5. 求人内容・タイトル・媒体戦略を定期見直し(四半期ごと)

「応募を増やす」より「無駄を減らす」がROI改善の第一歩。


RESUSの採用ROI診断サービス

RESUS社会保険労務士事務所では、採用活動の“費用対効果”を定量的に分析し、改善施策を提案します。

主な診断内容:

  • 媒体別クリック・応募・採用データ分析

  • 求人票・広告原稿の表現・法令点検

  • 給与・福利厚生・理念・口コミ分析

  • ROI改善レポート(優先度・改善指針付き)

▶ 初回は「採用力診断サービス(16,500円)」でも簡易ROI分析を実施しています。


関連ページリンク


よくある質問(FAQ)

Q1. ROIを社内で算出するのは難しいですか?
→ いいえ。媒体レポートと応募データがあれば簡単に算出可能です。Excelまたはスプレッドシートで作成するのが一般的です。

Q2. 広告代理店のレポートで十分では?
→ 広告代理店はクリック・応募データ中心で、採用後の定着率は追っていません。ROIを出すには「採用後のデータ」が必要です。

Q3. クリック率や応募率の目安はありますか?
→ Indeedではクリック率1.5〜2%、応募率1〜2%が目安。これを基準に改善を繰り返すことが、広告費の無駄削減の最短距離です。


まとめ|「出す」より「活かす」広告運用へ

求人広告費を最適化する最大のポイントは、数字を管理し、改善を続ける仕組みを持つこと。

RESUSでは、社労士として法令面を守りながら、中小企業が“無駄のない採用”を実現する体制づくりを支援しています。

✅ 採用データの見える化
✅ ROI診断+改善提案
✅ 採用・定着を一貫支援

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(監修:RESUS社会保険労務士事務所/採用ブランディング&人事戦略チーム)
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