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人事評価制度の作り方【社労士解説】|中小企業でも運用できる評価制度の設計ポイント
2026/03/06

企業の人材育成や賃金決定において、人事評価制度は重要な役割を持ちます。しかし実際には、
・制度を作ったが運用されていない
・評価が形骸化している
・Excel管理で集計が大変
・評価結果が給与制度と連動していない
・社員が評価制度に不満を持っている
といった悩みを抱える企業も少なくありません。
人事評価制度は「制度を作ること」よりも「運用できること」が重要です。本記事では、社会保険労務士の実務経験を踏まえ、中小企業でも実際に運用できる人事評価制度の作り方を解説します。(監修:RESUS社会保険労務士事務所)
人事評価制度とは(中小企業向け解説)
人事評価制度とは、社員の仕事の成果や行動を評価し、次のような制度に反映する仕組みです。
・昇給
・賞与
・人材育成
・配置転換
・昇格
単なる「評価」ではなく、企業の人材マネジメントを支える重要な仕組みです。
人事評価制度の基本構造
一般的な人事評価制度は、次の3つの要素で構成されます。
①成果評価
業績や目標達成度を評価するものです。
例
・売上
・生産量
・目標達成率
営業職などでよく用いられます。
②能力評価
業務を遂行する能力を評価します。
例
・専門知識
・問題解決能力
・業務理解
③行動評価
仕事への姿勢や行動を評価します。
例
・協調性
・主体性
・報連相
・規律性
中小企業では行動評価の比重が大きいケースも多く見られます。
人事評価制度の作り方(基本ステップ)
①評価の目的を明確にする
まず、人事評価制度の目的を整理します。
例
・人材育成
・賃金決定
・組織の方向性共有
目的が曖昧なまま制度を作ると、評価制度が形骸化する原因になります。
②評価項目を決める
評価項目は業種や職種によって変わります。
例
営業職
・売上
・顧客対応
・提案力
製造業
・品質
・安全意識
・作業効率
評価項目は多すぎると運用できなくなるため、10項目前後に整理する企業も多く見られます。
③評価基準を決める
評価制度では「評価基準の明確化」が重要です。
例
5段階評価
5 非常に優れている
4 期待以上
3 標準
2 改善が必要
1 不十分
基準が曖昧だと、評価者によるばらつきが生じやすくなります。
④評価フローを設計する
一般的な評価フローは次のようになります。
1 自己評価
2 上司評価
3 最終評価
4 評価面談
企業によっては
・役員評価
・360度評価
などを導入するケースもあります。
⑤評価結果を処遇に反映する
評価制度は、賃金制度と連動して初めて機能します。
例
・昇給
・賞与
・昇格
ただし、評価制度と賃金制度の整合性については、労働契約や就業規則との関係も含めて慎重な設計が必要です。
人事評価制度がうまく運用できない理由
人事評価制度がうまく機能しない企業には、次のような共通点があります。
・評価項目が多すぎる
・評価基準が曖昧
・評価入力の手間が大きい
・評価結果の集計が大変(盛り込みすぎ)
特に中小企業では、Excelによる評価管理が多く行われていますが、設計次第で制度形骸化の原因になることもあります。
中小企業では「評価システム」が重要
近年は人事評価システム(SaaS)を導入する企業も増えています。しかし、SaaS型の人事システムは
・月額費用
・導入費用
・コンサル費用
が発生するため、中小企業では導入が難しいケースもあります。
そのため
・Excel管理
・簡易クラウド
・Googleフォーム
など、企業規模に応じた仕組みを採用する企業も見られます。
Googleフォームを活用した人事評価システム
GoogleフォームとGoogleスプレッドシートを活用することで、比較的低コストで評価管理を行うことも可能です。
例えば
・自己評価入力
・上司評価入力
・自動集計
・未入力者管理
などを仕組み化できます。クラウド型人事システムと比較すると、導入費用を抑えながら評価制度を運用できるケースもあります。
人事評価制度の設計は専門家に相談する方法も
人事評価制度は
・賃金制度
・昇給制度
・労働契約
などと密接に関係します。制度設計を行う際には、社会保険労務士などの専門家に相談する企業もあります。
Googleフォーム人事評価システム構築サービス
RESUS社会保険労務士事務所では、Googleフォームを活用した人事評価システム構築を支援しています。
・社員自己評価フォーム
・上司評価フォーム
・自動集計
・未入力者管理
などを仕組み化し、中小企業でも運用できる評価制度の構築をサポートしています。
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Googleフォーム人事評価システム構築サービス