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【2025年対応版】採用がうまくいかないときの見直しチェックリスト|求人票・広告・環境要因の専門点検ガイド
2025/10/30

(監修:RESUS社会保険労務士事務所/採用ブランディングアドバイザー)
(最終更新日:2025/10/30)
1.はじめに|「求人を出しても応募が来ない」のはなぜか
採用がうまくいかない原因は、ひとつではありません。
給与水準のズレ、求人票の表現ミス、媒体設定の不具合、あるいは会社の口コミや発信内容――。
多くの企業が、「どこを直せば改善されるのか分からない」という壁に直面します。
本ページでは、人事労務の専門家、100社以上の採用計画をアドバイスしてきたプロ社労士の視点から、求人広告・制度設計・外部要因までを包括的に点検できるチェックリストとしてまとめました。
2.採用見直しの5領域
採用計画がうまくいかないときは、基本的に次の5つの領域から診断します。
| 領域 | 内容 | 主な改善効果 |
|---|---|---|
| ① 募集条件・報酬バランス | 近隣・同業他社との給与・待遇の比較。求人票との整合性確認。 | 応募率の改善、ターゲット層の適正化 |
| ② 求人票・原稿内容 | 誤脱字、NG表現、法令違反の有無、魅力訴求のバランス。 | 信頼性・クリック率の向上 |
| ③ 媒体・表示設定 | Indeed・求人ボックス・Googleしごと検索などでの表示確認。 | 検索順位・露出数の改善 |
| ④ ブランド・外部評価 | Googleマップ・口コミ・SNSでの印象分析。 | 応募者の信頼形成・離脱防止 |
| ⑤ 構成・発信設計 | タイトル・スニペット・CTA・業務内容・写真の整合。 | コンバージョン率の向上 |
3.チェック項目と専門解説
(1)給与・待遇の相場感チェック
・近隣同業他社の給与帯・賞与・休日制度を調査。
・法定福利厚生・手当・昇給条件を明示しているか確認。
・「経験不問」としながら低賃金設定になっていないか。
※応募が少ない職種は、「給与+柔軟性(勤務日・時短・副業可)」の両立が効果的です。
(2)求人票の誤脱・表現チェック
・誤字脱字、住所や電話番号の誤りがないか。
・「経験者優遇」「未経験OK」など矛盾した表現がないか。
・「若手活躍中」「男女不問」など、性別・年齢・属性に関する表現が適正か。
・仕事内容が曖昧(例:「一般事務」だけ)になっていないか。
・勤務時間・休憩・残業の有無を明確に記載しているか。
※誤脱修正・法令点検は、当事務所の「求人票点検サービス(16,500円)」でも対応しています。
(3)法令・NG文言チェック
求人広告において、以下のような文言は法令・ガイドラインで禁止・注意対象となります。違反があると、求人サイトの審査で非表示(掲載停止)となることがあります。
・「若い社員が活躍中」「家庭のある方はご遠慮ください」など年齢・家庭状況への言及
・「男性歓迎」「女性歓迎」「体力のある方」など性別・身体的特徴を限定する表現
・「清潔感がある方」「明るい性格の方」など、業務遂行に無関係な人格評価
・雇用形態と実態が異なる記載(例:業務委託なのに勤務時間指定)
→ 労働施策総合推進法・職業安定法・男女雇用機会均等法等に抵触するリスクがあります。
(4)媒体表示・ペナルティチェック
・Indeed/求人ボックス/スタンバイなどで正しく表示されているか(スマホで検索してみる)。
・タイトルや企業名に過剰なキーワードを入れすぎていないか。
・過去の掲載違反で「検索除外(ペナルティ)」を受けていないか。
・Googleしごと検索で「構造化データ(求人 schema)」が正しく認識されているか。
※掲載順位が急に落ちた場合、文面よりも技術的エラー(掲載ルール違反)の可能性があります。
(5)会社・ブランドの印象チェック
・Googleマップや口コミサイトに悪いレビューがないか。
・会社ホームページ・SNSに古い情報が放置されていないか。
・採用ページに代表者名・所在地・事業内容が明記されているか。
→ 「信頼できる会社か」を応募前に調べる求職者が増えています。口コミが気になる場合は、誠実な情報発信と社内改善の両輪で対応を。
(6)タイトル・スニペット・構成チェック
・タイトルが「職種+条件+魅力」になっているか。
・冒頭3行に“誰に向いている仕事か”が書かれているか。
・仕事内容・待遇・応募条件の順に自然な流れで説明できているか。
・写真や見出しに“働く人の雰囲気”が伝わるか。
→ クリック率が上がらない原因の多くは、「タイトル設計のズレ」です。
(7)情報の偏り・内容の不自然さチェック
・文章の主語が「当社」「あなた」などで統一されているか。
・「熱意ある方募集」「未経験歓迎」など、抽象表現ばかりになっていないか。
・待遇だけでなく、職場の文化ややりがいも伝わる構成になっているか。
4.無料ダウンロード資料
◆ 採用改善チェックシート(PDF)
「給与相場」「法令チェック」「媒体設定」「口コミ」「タイトル構成」など、50項目のセルフ診断ができるテンプレートを無料でダウンロードいただけます。
※チェック項目の結果をもとに、当事務所でアドバイスをご希望の方は【無料相談フォーム】よりお申し込みください。
5.よくある質問(FAQ)
Q1. どこから見直すのが効果的ですか?
A. 最初に「給与・勤務条件」「タイトル・冒頭3行」「口コミ・企業情報」の3点を見直すと効果が出やすいです。
Q2. ハローワーク掲載でも同じようにチェックすべきですか?
A. はい。ハローワークは無料で応募が来やすい反面、文面制限が厳しいため、「補足説明欄での魅力記載」が重要です。
Q3. Indeed広告を出しても応募が来ない場合は?
A. 「クリックはあるが応募がない」場合、求人内容よりも応募フォームの設計やスニペットに問題があるケースが多いです。※目安は「100クリックあたり応募1件」程度です。
Q4. Googleマップの悪い口コミは採用に影響しますか?
A. 影響します。応募者の約7割が口コミを確認するといわれています。誠実に返信・改善策を明記するだけでも印象は変わります。
Q5. チェックを自社で行いましたがよくわかりません。
A. 当事務所では、求人票・広告文・媒体設定を一括点検する「採用力診断サービス(16,500円)」で支援しています。求人票の作成から任せたい企業には「採用代行サービス」も行っております。
→ 関連記事:「Indeed・求人ボックスで成果を出す求人広告の書き方」も併せてご覧ください。
6.まとめ|採用がうまくいかない時こそ「点検と整備」を
採用は「書き方」だけでなく、「仕組み」と「印象」で決まります。
求人広告を出しても応募が来ないときは、焦って広告費を増やす前に、いま一度「採用導線の健康診断」を行いましょう。
RESUS社会保険労務士事務所では、求人票の誤脱・法令チェック・媒体設定・印象改善までを総合的にサポートしています。
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