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【2025年版】ペット同伴出勤ガイドライン・誓約書・就業規則ひな形セット|労務管理専門家が監修した実務用テンプレート

2025/11/07

本ページはペット同伴出勤の実務整備に必要な文書を専門家監修で提供します。制度設計とリスク管理の要点を解説し、テンプレートの一部を公開します。

(監修:RESUS社会保険労務士事務所/社会保険労務士 山田雅人)


1.はじめに|ペット同伴出勤は“新しい労務管理リスク”

犬・猫の飼育世帯の増加、都市部のペット可マンションの普及、ペット関連ビジネスの拡大に伴い、「ペット同伴出勤制度」を導入する企業が急速に増えています。「ペット同伴出勤可」の求人も増加しており、従業員の癒し、大切なパートナーと会社でも共に過ごすことができる動物好きの方にとっては魅力的な制度です。

しかし、制度化が不十分なまま運用すると、職場には以下のような深刻なリスクが発生します。

  • アレルギー・喘息発作

  • 咬傷・転倒などの負傷

  • 設備・備品の損壊

  • ハラスメント(アニマルハラスメント)

  • 飼い主同士のトラブル

  • 業務効率の低下

  • 労災認定を巡る紛争

  • SNS炎上による風評リスク

ペット同伴は福利厚生の一つであると同時に “労務管理そのもの” です。

労働契約法5条(安全配慮義務)、労働契約法3条(公正な取扱い)など、既存の法的枠組みと密接に関係します。

そのため、企業にはガイドライン・誓約書・就業規則の整備が必須となります。

本ページでは、企業が安全かつ公正にペット同伴制度を導入できるよう、専門家監修のテンプレートデータを販売しています。


2.ペット同伴出勤が抱えるリスクと、制度化が必要な理由

■ 2-1.安全配慮義務(労働契約法5条)

ペットの同伴により事故・健康被害が発生した場合、会社は安全配慮義務違反を問われる可能性があります。

  • 咬傷

  • ペットによる転倒

  • アレルギー悪化

  • ストレス・メンタル悪化

「予見可能性」が高い以上、会社側のルール整備は不可避です。

▶ペットハラスメント(アニマルハラスメント)対応ガイド |クレーム・社内トラブル・アレルギー配慮の実務


■ 2-2.労災認定の可能性

ペットが原因で負傷した場合、職場で発生した事故として労災の対象と判断される可能性があります。(※労災認定は、労働基準監督署による個別判断となります)


■ 2-3.アレルギー・健康被害

厚生労働省通知(アレルギー疾患の職場配慮)では、アレルギーを有する従業員への合理的配慮が求められています。


■ 2-4.器物損壊・汚損の責任

民法718条(動物の占有者の責任)により、ペットが他人に損害を与えた場合、原則として飼い主が責任を負います。そのため、誓約書での明確化が重要です。


■ 2-5.社内トラブル(ハラスメント)

動物が好きな方でも、すべての動物が好きとは限りません。

  • 「吠えてうるさい」

  • 「私の席に近づけないでほしい」

  • 「トイレの処理が不衛生」

こうした不満がハラスメント・人間関係トラブルに発展することは珍しくありません。

第三者による調整(外部窓口)や公平な基準が重要です。また、トラブル発生を理由に制度を急に全面禁止すると従業員の不満が高まり、労働契約法(9条・10条)の「労働条件の不利益変更」に類似した紛争が発生する可能性があります。(※ペット同伴が労働条件に該当するかどうかは事案ごとの判断となるため、詳細は顧問社労士・顧問弁護士へご相談ください)

3.ペット同伴出勤ガイドライン(一部抜粋)

ペット同伴出勤のガイドラインには、一般に次のような項目を盛り込むことが望まれます。

※全文版は有料テンプレートとして提供しています。


<抜粋>第3章 同伴できるペットの基準

  • 会社が認めた犬・猫

  • ワクチン接種済であること

  • 過度な吠え・攻撃性がないこと

  • ノミ・ダニ駆除済であること

  • 社会化されていること


<抜粋>第4章 同伴許可の手続

  • 事前申請書の提出

  • ワクチン証明書の提出

  • 試験的同伴(1~2週間)

  • 上長および会社による最終審査


<抜粋>第7章 事故・トラブル発生時の対応

  • 転倒・咬傷 → 応急処置 → 上長報告

  • 破損・汚損 → 原状回復・報告

  • 他者のペットとのトラブル → 即時隔離

  • 必要に応じて同伴許可の停止


4.ペット同伴出勤「誓約書」ひな形(一部抜粋)

※全文版は有料テンプレートとして提供しています。


<抜粋>誓約書

私は、ペット同伴出勤制度の利用にあたり、以下の事項を遵守します。

1.会社が定める基準を満たすペットのみを同伴します。
2.ペットによる事故・損害が発生した場合、飼い主として責任を負います。
3.アレルギー等への合理的配慮に協力します。
4.会社が求めた場合、同伴を停止します。

▶ペットの病気で急な欠勤は非常識か? 法律・判例・労務管理から読み解く「愛玩動物と労働義務」ガイド


5.就業規則・社内規程の記載例(一部抜粋)


(特則)ペット同伴出勤制度(抜粋)

1.会社は、所定の手続および審査を経た場合に限り、従業員のペット同伴出勤を認める。
2.制度の運用に関する詳細は「ペット同伴出勤ガイドライン」による。
3.会社は、安全・衛生・業務遂行性の観点から、同伴許可を停止または取り消すことがある。
4.ペットが与えた損害については、飼い主が責任を負うものとする。


6.【テンプレート商品一覧】

以下すべて「専門家監修・すぐ使えるWord版」で提供します。
(社内配布用/就業規則添付用)


■ テンプレート①

ペット同伴出勤ガイドライン(全文)

  • 目的・定義

  • ペット同伴の基準(犬・猫別)

  • アレルギー配慮

  • 試験的同伴期間

  • 事故発生時の対応

  • 許可取消基準

  • Q&A/リスク説明書


■ テンプレート②

誓約書(飼い主用)

  • 法的責任の明記

  • 損害発生時の原状回復

  • 許可取消の同意

  • ワクチン証明書添付欄


■ テンプレート③

就業規則 特則(ペット同伴)

  • 会社責任を最小限にする条文設計

  • 公平性確保条文

  • 許可取消条文

  • トラブル防止条文


■ テンプレート④

同伴申請書・審査チェックリスト


■ テンプレート⑤

事故・トラブル発生時の報告書(社内用)


■ テンプレート⑥

社内説明用資料(周知文章)(Word)


7.料金体系(データ販売)

※すべてWord形式(.docx)で提供し、自社用に自由に編集いただけます。


【ライト】

◆自社で編集できる方向けの最低限のテンプレート販売

テンプレ①②③(ガイドライン・誓約書・規程案)
15,000円(税込)


【スタンダード】(売れ筋No.1)

◆自社で編集できる方向けの充実した実務書類テンプレート販売

テンプレ①~⑥(実務書式フルセット)
27,500円(税込)


【プレミアム】

◆プロの支援で安全にペット同伴制度を導入したい方向けのサポートプラン

✅制度設計相談(60分/オンライン1回)

✅社内書類カスタマイズ(①~⑥作成代行+修正1回)

✅導入後の外部相談窓口担当(6カ月+相談レポート料5,500円/件)

99,000円(税込)

法人向け外部相談窓口【月額5,500円】|パワハラ・カスハラ・内部通報に対応【全国対応】


8.購入・導入方法

  • お問い合わせフォームより「テンプレート希望」とご連絡ください。

  • ご請求書を発行いたします。

  • ご入金確認後、Wordデータをお送りします。


9.よくあるご質問(FAQ)

Q1 ペット同伴出勤は法律で認められていますか?
→ 法律で明確に禁止されているわけではありませんが、 安全配慮義務・アレルギー配慮・労災リスクなどの観点から 制度化(規程整備)が必須 です。(参考となる直接的な裁判例は、当事務所が確認する限り現時点では確認できていません)

Q2 テンプレートを自社用に改変してもいいですか?
→ 可能です(社内利用に限る)。

Q3 犬・猫以外にも使えますか?
→ ガイドラインの構造は他の小動物にも対応可能です。

Q4 導入時の社内トラブル相談も可能ですか?
→ オプションで外部相談窓口の利用が可能です。

Q5.会社で犬や猫を飼育している場合も、このガイドラインは必要ですか?

→ 会社が業務の一環として犬や猫を飼育している場合(動物取扱業・福利厚生目的のマスコット動物等)は、本テンプレートとは適用範囲が異なります。衛生管理や安全配慮義務の観点から別途の制度設計が必要となるため、個別にお問い合わせください。

▶海外のペット同伴出勤・ペットフレンドリー制度の実態― Googleのドッグランは本当?


10.まとめ|ペット同伴出勤は“新しい時代の働き方”

ペット同伴は、従業員の満足度向上や離職防止に効果的である一方、法的リスクも非常に高い制度です。

専門家が監修したテンプレートを活用することで、企業は安全かつ公正に制度を導入できます。

企業のリスクを最小限にし、働きやすい環境づくりをサポートします。

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