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企業理念・行動指針・クレドの作り方|経営者・役員のための実践ガイド
2025/09/12
はじめに|理念とクレドは“経営の軸”を言葉にする
採用難・離職率の増加・価値観の多様化など、企業を取り巻く環境は変化のスピードを増しています。
こうした時代だからこそ、経営者や役員が大切にしている「想い」や「会社の存在意義」を言葉にし、組織全体で共有することが求められています。
その中心となるのが「企業理念」「行動指針」そして「クレド」です。
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企業理念:会社が社会に存在する目的や価値観を表す
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行動指針:理念を日常の判断基準として具体化したもの
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クレド:一言で社員の行動を導く「信条」や「約束」
明確な理念やクレドは、社員を一つの方向に導き、企業ブランドの軸となります。本ページでは、理念やクレドをゼロから設計する具体的な手順を経営者向けに解説します。
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1. なぜ理念・クレドが重要なのか
採用・定着の強化につながる
求職者は「どんな会社で働くのか」を理念や価値観から判断しています。
理念が浸透している企業はブランディング力が高まり、求職者に選ばれる会社になります。
意思決定のスピードが上がる
理念やクレドが組織全体で共有されていると、「何を優先すべきか」が明確になり、会議や現場の判断が早くなります。
社員のモチベーションが上がる
自分の働きが理念に直結していると感じられることで、社員のエンゲージメント(会社への貢献意欲)が向上します。
2. 理念・クレド策定の基本ステップ
ステップ1:経営者の想いを言語化
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創業の背景、会社の強み、社会に対する役割を洗い出します。
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「なぜこの事業を続けるのか」を経営者が自分の言葉で語ることが第一歩です。
ステップ2:現状と課題を整理
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事業戦略や市場環境、社員アンケート、顧客満足度調査などを参考に「会社の今の立ち位置」を把握します。
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理念や価値観にズレがある部分を明らかにします。
ステップ3:社員・顧客の声を集める
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現場の社員やお客様から「会社の魅力」「強み」をヒアリングします。
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経営層だけでなく、現場視点を取り入れることで理念が現実味を持ちます。
ステップ4:キーワードを抽出・整形
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集めた言葉を「短く・分かりやすく・覚えやすい」表現に絞り込みます。
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社員が毎日使えるフレーズに落とし込みましょう。
ステップ5:行動指針とクレドを作成
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理念を実践に落とし込むために、行動基準を箇条書きで整理します。
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クレドは「一文で表せる信条」にまとめ、朝礼・研修・ポスターに活用できる形に。
ステップ6:社内ツール化・デザイン
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理念・クレドを冊子・社内掲示・イントラネットに掲載し、視覚的に浸透させます。
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ハンドブックや名刺裏などに載せる企業も多いです。
ステップ7:研修・評価制度に組み込む
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理念は「作っただけ」では浸透しません。
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管理職研修や評価制度と連動させ、行動が理念に沿う仕組みを作ります。
3. クレド例(3社のサンプル)
業種 | クレド例 | 特徴 |
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飲食業 | 「お客様の笑顔を、自分の誇りに。」 | 接客業らしい温かみと誇りを表現 |
製造業 | 「品質と安全は、すべての行動の基準。」 | 安全第一文化を根付かせる |
IT企業 | 「信頼を価値に、技術で社会をつなぐ。」 | 技術力と信頼感を強調 |
4. よくある失敗例
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文章が長すぎて覚えられない
→ 「誰でもすぐに言えるフレーズ」にすることが重要です。 -
経営者の思いだけで作ってしまう
→ 現場や顧客の声も反映させないと実行力のある理念になりません。 -
浸透策を考えないまま作成
→ 作って終わりにならないよう、研修・評価制度との整合・連動を計画しましょう。
5. 導入後の効果(事例)
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サービス業A社:理念刷新後、採用サイトで理念を前面に出した結果、応募数が前年比160%に増加。
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製造業B社:行動指針を評価制度に組み込み、現場トラブルの報告件数が減少。
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IT企業C社:社員が朝礼でクレドを読み上げる文化を導入し、新卒社員応募率上昇、離職率が下がりトータル定着率が向上。
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6. 自社で作るためのチェックリスト
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理念・クレドが社内外で一貫したメッセージになっているか
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社員が日常業務で実践できる内容になっているか
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採用・育成・評価など各制度と連動しているか
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朝礼・会議・研修などで繰り返し触れる仕組みがあるか
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年1回以上の見直し・更新体制が整っているか
7. プロのサポートで効果を最大化
理念やクレドの策定は、ただ言葉を作るだけでなく、浸透・運用までの仕組みづくりが鍵です。
RESUS社会保険労務士事務所では、以下のようなサポートを提供しています:
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経営者・役員向けインタビューで理念を言語化
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社員・顧客ヒアリングで共感度の高い言葉を抽出
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行動指針・クレド策定ワークショップ
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社内ハンドブック・ポスター・イントラ資料作成
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理念を反映した評価制度・マニュアル・研修プラン設計
8. まとめ|理念とクレドは会社の“羅針盤”
理念とクレドは、単なる言葉ではなく会社の意思決定や文化をつくる羅針盤です。
自社の強みや経営者の想いを言葉に落とし込み、社員が日々使える指針にすれば、会社は大きく変わります。
まずは現状の理念や価値観を振り返ることから始めましょう。
RESUSでは無料で使える「理念浸透度セルフチェックリスト」をご用意しています。
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