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【最新版】アカデミックハラスメント防止のための実務対応マニュアル|研究室・ゼミ運営に活かすポイント
2025/09/18
はじめに|アカデミックハラスメントとは
大学や専門学校の研究室・ゼミ運営においては、教員と学生、あるいは研究指導者と院生の間に「指導と権力」の不均衡が存在します。
この関係性の中で、過度な指導・人格否定・研究費や成果の不当利用 などが発生すると「アカデミックハラスメント(アカハラ)」に該当します。
近年、文部科学省のガイドラインや報道でも「アカハラの通報・訴訟リスク」が取り上げられ、大学・学校法人のガバナンス課題として注目されています。
アカハラの典型事例とリスク
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研究指導の逸脱
教員が学生に過剰な私的業務(買い物・家事等)を強要する。 -
研究成果の不正利用
学生の研究データや論文成果を教員が無断使用。 -
人格否定・精神的圧力
「こんな研究は価値がない」「進学を諦めろ」といった暴言。 -
過重労働・研究室拘束
長時間の研究活動を強制し、休暇や健康を無視。 -
セクシャルハラスメントとの複合
アカハラと同時にセクハラ要素を伴う事案も報道あり。
➡ これらは 学生の学習権・研究権の侵害 に直結し、訴訟・退学・マスコミ報道・科研費の停止処分につながります。
アカハラを防止するための実務対応ポイント
1. 指導ルールの明文化
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ゼミ運営・研究室規範を「文書化」し、学生に周知
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「研究活動」「私的活動」の線引きを明確に
2. 相談窓口の設置と第三者性
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内部相談窓口に加え、外部相談窓口の併設 がリスク分散につながる
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匿名相談も可能にして、初期段階で声を拾う
3. 教員研修・マネジメント研修の実施
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パワハラ・セクハラ防止研修を「アカハラ事例」にアレンジ
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学生との適切な距離感・指導コミュニケーションを習得
4. 記録とエビデンスの保持
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ゼミ面談記録、研究計画の進捗シートを残す
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後から「言った・言わない」の紛争を防止
5. 学生支援部署との連携
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学生課・就職課・保健センターと情報共有体制を構築
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メンタル不調者の早期発見・支援につなげる
行政指導・報道の事例(参考)
年・地域 | 事業所・法人 | 内容・違反事例 | 出典(リンクは末尾記載) |
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2024年 全国 | 大学複数 | 教員によるアカハラ報道・訴訟事例 | NHK・新聞各社 |
2023年 関西 | 国立大学法人 | 教員の研究費不正使用・学生への不適切指導 | 文科省発表 |
2022年 首都圏 | 私立大学 | 学生の相談放置が炎上 → 学校法人理事長が謝罪 | 報道各社 |
RESUS社会保険労務士事務所の支援内容
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学生相談対応マニュアルの整備支援
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労基署・文科省・科研費監査対応サポート
関連研修・ガイド
FAQ(よくあるご質問)
Q. 学生からの匿名相談も受付可能ですか?
→ はい。匿名・実名いずれにも対応可能で、必要に応じて適切に法人へ報告します。
Q. 教員研修のカリキュラムはありますか?
→ アカハラ・パワハラ・セクハラ事例を組み合わせた90分〜120分の研修を提供しています。
Q. 文科省ガイドラインとの整合性は取れていますか?
→ はい。科研費ガイドラインや「大学・学校法人におけるハラスメント防止指針」に準拠しています。
まとめ|「研究室の安心」を守る仕組みとしての外部相談窓口
大学・専門学校の研究室運営は、学生・教員双方にとって学びの場であると同時に、多大なリスクを孕んでいます。
アカデミックハラスメントの防止は、教育機関の信頼性・学園ブランド・科研費の安定運用を守る最重要課題です。
RESUS社会保険労務士事務所では、外部相談窓口の設置と研修・マニュアル整備を通じて、大学・専門学校のガバナンスを支援します。
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リンク集(参照元)
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文部科学省「大学・学校法人におけるハラスメント防止指針」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gender/1414310.htm -
文部科学省「研究活動における不正行為への対応(ガイドライン・科研費関係)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/ -
厚生労働省「監督指導統計」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000193327.html -
NHKニュース「大学・研究室でのハラスメント関連報道」
https://www3.nhk.or.jp/news/ -
日本経済新聞「アカデミック不正・研究不祥事の報道」
https://www.nikkei.com/