NEWS

【2025年対応版】ハローワーク採用の徹底活用ガイド|無料でできる応募増加策

2025/09/22

はじめに|「ハローワークは応募が来ない」は本当か?

「求人広告費が高すぎる」──中小企業が共通して抱える悩みです。
ハローワークは唯一 完全無料で全国に求人を公開できる制度 ですが、よく耳にするのが次の声です。

「インディードや求人ボックスに比べて、ハローワークは応募が来ない」
「無料だから仕方ないが、期待できない」「条件が合わない人ばかり応募してくる」

確かに、Indeedや求人ボックスなどの民間媒体に比べると、応募数は少ないケースもあります。しかしそれは「媒体の差」ではなく、求人票の書き方や運用方法に大きな要因があります。

本記事では、ハローワーク求人を最大限に活用して応募を増やす具体策と、他媒体との違いをわかりやすく整理します。

(参考:厚生労働省「ハローワークインターネットサービス 利用状況(2024年版)」)


1. ハローワーク採用の特徴

  • 完全無料:広告費ゼロで掲載できる

  • 全国公開:ハローワーク窓口+インターネットサービスに掲出

  • 幅広い層にリーチ:求職者登録をしている人だけでなく、誰でも検索可能

  • 柔軟な掲載期間:最長1年間の継続掲載が可能(更新も随時)

特に中小企業にとって、採用コストを抑えながら一定数の応募を得られる点は大きな強みです。


2. 応募が来ない企業に共通する落とし穴

① 求人票が形式的

「一般事務」「作業員募集」など抽象的なタイトルでは検索に埋もれてしまいます。

② 仕事内容が曖昧

「接客業務」「製造補助」とだけ書かれていては、仕事のイメージがわかりません。

③ 勤務条件の不透明さ

残業や休日の実態を書かない → 「入社後にギャップを感じて辞退」につながります。

④ 応募後の対応が遅い

「応募が来ても折り返しが遅くて辞退された」という例は少なくありません。


3. 応募を増やす求人票改善のコツ

(1) タイトルを工夫する

検索に引っかかるキーワードを入れることが重要です。
例:「一般事務」→「未経験歓迎/土日祝休みの一般事務(正社員)」

(2) 仕事内容を具体的に

  • 「一日の流れ」

  • 「入社後3か月の研修内容」

  • 「1年後のキャリアパス」

など、入社後のイメージを描けるようにすると応募率が上がります。

(3) 労働条件の透明化

「残業は月平均5時間」「有休取得率70%」など、数字を入れると信頼性が高まります。

(4) 写真・企業PRを活用

ハローワークインターネットサービスでは企業PRページに画像掲載も可能。
職場の雰囲気を見せるだけで応募率は大きく変わります。

(5) スピード対応

応募者は基本的に多数の企業に応募しています。よって返信は即日が原則。1日遅れるだけで、他社に流れてしまいます。


4. 成功事例

  • 小売業(従業員20名)
    求人票に「扶養内勤務OK」「週3日から勤務可」と記載 → 主婦層応募が5倍に増加。

  • 製造業(従業員50名)
    仕事内容を「一日の流れ」で説明 → 未経験層の応募増加&定着率改善。

  • 医療業(歯科医院/従業員5名)
    ハローワークで応募ゼロが続いたが、求人票を改善 → 1か月で2名採用。


5. ハローワーク vs 民間媒体(Indeed・求人ボックス)【おすすめ用途付き】

項目 ハローワーク Indeed/求人ボックス
掲載費用 無料 有料(クリック課金・掲載費)
応募層 地域密着・安定志向 幅広い層(若年層・転職志向強め)
情報量 フォーマットに制約あり 写真・動画など自由度高い
効果の差 工夫しないと応募ゼロもあり 有料なら露出が増えやすい
おすすめ用途 地元での採用/コストをかけずに母集団形成/主婦・シニア・安定志向層 即戦力・転職志向の強い層/全国から広く募集したいとき/スピード採用重視

結論:ハローワーク単体では弱いが、「求人票の工夫」+「他媒体との併用」で強力な採用手段になる。


6. 社労士が支援できるポイント

  • 求人票の表現を点検(誇大広告防止・労基法との整合性)

  • 条件の曖昧さをなくし、トラブルを防ぐ

  • 就業規則・評価制度との連動で「定着率」まで支援

【2025年対応版】採用力診断サービス|求人票・制度・社風を多角的にチェック


7. ハローワーク職員とのやり取りも応募数に影響

ハローワークの求人は、窓口職員が求職者に「この会社どうですか?」と直接紹介する仕組みを持っています。
このとき、職員の心証が良い企業ほど積極的に紹介されやすくなります。

  • 電話連絡に出ない/折り返しが遅い

  • 応対がぶっきらぼう/不親切

  • 書類選考や面接の日程回答が遅い

こうした対応が重なると、職員から「紹介しにくい会社」と見られ、対面紹介が減少するリスクがあります。

応募数は求人票の内容だけでなく、職員対応の印象でも変わる ことを忘れないことが大切です。


FAQ|ハローワーク採用に関するよくある質問

Q1. 無料なのに応募が来ないのはなぜ?
→ 求人票が形式的すぎるケースが多いです。仕事内容を具体的に書き、検索ワードを意識するだけで応募は増えます。

Q2. Indeedや求人ボックスの方が応募が多いのでは?
→ 確かに露出は強いですが有料課金が前提です。ハローワークも工夫次第で応募は集まります。特に地方・中小企業にとっては安定的な母集団形成が可能です。

Q3. パートやアルバイトでも効果ある?
→ むしろ効果的です。主婦層・シニア層からの応募が集まりやすい傾向があります。

Q4. 地方企業でも応募は来る?
→ 地域ごとの求職登録者が必ず存在するため効果はあります。地域密着型の求人ほど相性が良いです。

Q5. すぐ辞める人ばかり来ないか?
→ 条件の書き方・面接時の説明不足が原因です。求人票と実態の整合性を徹底すれば定着率は改善します。

Q6. ハローワークと民間媒体を組み合わせるメリットは?
→ 無料で母集団を形成しつつ、民間媒体で露出を強化する「ハイブリッド戦略」が最も効果的です。

Q7. ハローワーク職員とのやり取りで注意する点は?
→ 電話対応の遅れや不親切な応対は紹介数に影響します。誠実かつ迅速な対応が「紹介されやすい企業」への近道です。


まとめ|「無料で応募を増やす」企業努力がカギ

ハローワークは「出せば採用できる」時代の道具ではありません。
しかし 求人票の改善・条件の透明化・迅速対応 を徹底すれば、無料でありながら十分な効果を発揮します。

中小企業にとって「コストをかけない採用戦略」の第一歩は、ハローワークの徹底活用から始まります。


当事務所のサポート

RESUS社会保険労務士事務所では、

を通じて中小企業の採用活動をトータル支援しています。

\初回相談無料・お見積もり無料/
ご相談・お見積もり依頼はこちら