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【2025年版】従業員アンケート・社員意識調査のやり方|質問例・注意点・導入のコツ

2025/09/28

従業員アンケート(社員意識調査・従業員満足度調査)は、職場の実態を可視化し、ハラスメント防止や離職防止につなげるために欠かせない仕組みです。
しかし「設問の作り方がわからない」「実施しても改善に結びつかない」と悩む企業も少なくありません。

本記事では、従業員アンケートの基本のやり方・設問例・注意点・導入のコツ を、社労士として数多くの企業のES調査を担当してきた専門家の視点からわかりやすく解説します。


従業員アンケートの目的とは?

従業員アンケートは単なる調査ではなく、以下の目的で実施されます。

  • 職場環境の改善:ハラスメント・人間関係・働きやすさを可視化

  • 従業員満足度(ES)の把握:離職防止や定着率改善につながる

  • リスクの早期発見:メンタル不調や是正指導リスクの芽を早期に察知

  • 経営層への報告材料:労務リスクを数値化し、改善計画につなげる

→ 調査は「実施すること」自体が目的ではなく、改善につなげることがゴールです。


設問例(よく使われるカテゴリ)

実際のアンケート設問は、目的に応じて作成します。以下は代表的なカテゴリです。

ハラスメント関連

  • 上司や同僚から不適切な言動を受けたことがありますか?

  • 職場で相談しやすい雰囲気がありますか?

人間関係・職場風土

  • 職場の人間関係に満足していますか?

  • チーム内で意見を言いやすいと感じますか?

評価・キャリア

  • 上司の評価は公正だと思いますか?

  • 将来のキャリアについて相談できる環境はありますか?

働きやすさ(労働条件)

  • 業務量や残業時間は適切だと感じますか?

  • 働きやすさを高める制度(在宅勤務・休暇制度)は十分ですか?

→ 5段階評価(とてもそう思う~全くそう思わない)+自由記述欄を組み合わせるのが基本です。


実施時の注意点

  • 匿名性の確保:記名式は本音が出にくいので注意

  • 回収率の工夫:経営層からのメッセージやリマインド送信が有効

  • 設問数は20~30問程度が目安:長すぎると回答率が下がる

  • 分析可能な形に設計:後で数値比較できるよう、定量質問を中心にする


実施の流れ

  1. 設問設計(目的に応じて質問を作成)

  2. 回収方法選定(Googleフォーム/紙アンケート)

  3. 回収・集計(自動集計または代行)

  4. 分析・改善提案(外部相談窓口や研修と連動)

→ Googleフォームを活用すれば、低コストで効率的に実施できます。


導入のコツ

  • 小規模企業はまず「ES調査(従業員満足度調査)」からスタート

  • 定点観測(年1回または半期ごと)で変化を追う

  • 集計結果は必ず経営層・管理職にフィードバックする

  • 改善策(KPI設定・研修実施・制度改定)まで落とし込むことが重要

  • やって終わりではなく、問題点があれば改善計画を従業員に提示

よくある失敗例

  • アンケートを取っただけで「改善アクション」が行われない

  • 設問が曖昧で分析できない(例:「働きやすいですか?」のみ)

  • 回収率が低く偏った意見しか反映されない

  • 調査結果を従業員に開示せず不信感を招く


まとめ

従業員アンケート(社員意識調査・従業員満足度調査)は、職場改善・離職防止・リスク管理の第一歩です。
重要なのは「調査」ではなく「改善」につなげること。

→ 自社で設問作成や集計が難しい場合は、専門業者の調査代行サービスを活用するのも有効です。

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