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社員が続かない原因と解決策|採用定着の専門社労士が実例で解説【保存版】
2022/01/13
(最終更新日:2025/09/12)
4. 90日ロードマップ:定着フレームの作り方
0–30日|受け入れを整える(型づくり)
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初日スクリプト(担当・所要時間・配布物)を作る
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会社の理念/行動指針、就業規則の“要点”を説明
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週1回の1on1を8週連続で入れる(議事メモ必須)
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OJTタスクを分解し、到達基準とチェック欄を付ける
31–60日|育成を回す(見える化)
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評価シート(行動×成果)を共有し、期待値をそろえる
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小課題→中課題へステップアップ/ミニ試験で定着確認
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ハラスメント・通報体制を再周知(“安心の逃げ道”を提示)
61–90日|定着を測る(運用化)
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中間面談:強み・課題・次の90日計画を合意
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KPIを運用:定着率/学習完了率/1on1実施率/初期生産性
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改善点はフロー・マニュアルに即反映(更新日を残す)
ロードマップを採用ページ・内定者案内にも抜粋掲載すると、期待値ズレが減ります。
10項目セルフチェック(保存版)
□ 初日の受け入れ台本(担当・タイムライン)がある
□ 1on1を週1×8週以上、議事メモ付きで運用している
□ 就業規則・評価の要点説明を入社1か月以内に実施
□ OJTはタスク分解+到達基準が明示されている
□ 初期3か月のKPI(定着・学習・生産性)を追っている
□ メンター制度があり、相談窓口が複線化されている
□ マニュアルはスマホ閲覧可で、最終更新日が入っている
□ 評価と給与の関係を文章で説明している
□ カスハラ・ハラスメント時の初動フローが配布済み
□ 退職時のヒアリング票で原因を定量化している
→ 7つ以上「□」がつけば合格ライン。4つ以下は仕組みの再設計をおすすめします。
事例で見る:改善前→改善後
製造A社(50名)
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前:初日バラバラ、口頭OJT、3か月離職38%
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後:初日台本+1on1+OJT表 → 3か月離職14%
ITB社(30名)
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前:評価が暗黙知、若手が不安定
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後:評価シート化+ミニ試験 → 初期生産性1.4倍
多店舗C社(70名)
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前:店ごとにルールが違いクレーム多発
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後:店長研修+初動フロー → 労基署指摘ゼロ
NG行動コラム(少し辛口)
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法定義務を“知らない”:知らなかったは免罪符になりません。
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やりがい先行:待遇が普通でないのに“誇り”を求めるのは順序が逆。
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ノルマ至上:不正・疲弊の温床。個人売上至上主義は組織腐敗へ
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公私混同:オフの呼び出しは“労働”。割増を払う覚悟がなければやめる。
60分でできる初手3つ
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初日台本のドラフトを作る(担当・配布物・チェック欄)
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来月までの1on1予定を8週ぶんカレンダーに入れる
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評価シートの“行動3項目”だけ先に決めて全員に配る
関連サービス・資料ダウンロード
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オンボーディング支援サービス:3か月モデルで受け入れ体制を設計
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【管理職・人事向け】実践型労務管理研修:最新法改正と初動対応を1日で
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就業規則・マニュアル整備:現場で“使われる”設計に刷新
まとめ|“採用難”より“定着難”が課題の時代
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応募数を増やす前に“受け入れの型”を整えることで、早期離職は大幅に減らせます。
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中小企業でも90日設計と仕組みの運用化で定着率・生産性が改善します。
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採用・育成・評価を一気通貫で見る社労士コンサルティングで、制度と運用を結びつけるのが近道です。
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